は今日もカウンターに立つ ⑶

葬式や相続やで色々としていると一か月なんてあっという間に終わる。四十九日までは振り回されるんだろうなぁと思うが忙しさで哀しみは和らぐ。私は一応この店、香風の新しい主人だからと店に関する事は全て相続をした。今から一年後の心配をしながらの生活になるんだと思うと荷が重い。本来なら私はまだ学生で卒業してからと描いていたから順番が逆になる戸惑いで少し動揺している。

だが、私は今日もカウンターに立たないといけない。亡き祖母の意志もだが受け継いだこの店を知りたくなったからだ。どこにカップがありどこに焙煎機があり、どこに私は立てばいいのかも。そして明日来るお客さんの座る位置やメニューも。更に想像をする。何の話が始まるのかも。