紗江の告白 ⑴

 

 お昼休みになった。
「加奈、屋上に行こう」
「うん」
紗江に誘われて屋上に出た。雲ひとつない晴天。暖かさも程良くてお昼ご飯を食べるには最高だ。二人ともお弁当を広げて食べる。私はママが作る普通にお茶にサラダと唐揚げと五目御飯のお弁当を紗江はコーヒーにミックスサンドだ。
「紗江、本当にコーヒーが好きだね〜」
よくあんな苦い飲み物が飲めるよと思う。私はやはり緑茶の香りが好き。
「加奈のママは相変わらずの腕前を披露するなぁ〜」
「どーせ私は作れませんよ。美味しいー! 」
唐揚げはとにかく最高な味がする。ママから早く教えて貰わなきゃ。
お弁当を食べ終わり、紗江とあれやこれと話してお腹が落ち着いてきた頃、私達二人の前に人影が現れた。
「東さん……⁇ 」
「西野さん、私この学校あまりわからないから案内してくれる? 」
「で、でも……」
紗江に目を配る。
「あー。加奈、案内してやりなよ。私、このままふらっと散歩してくるからさ」
「うん、ごめんね」
紗江は立ち上がり、私と真那を見てから階段を降りていった。
カンカンと鳴る階段を下る音が聞こえなくなるのを確認してから真那から切り出した。
「さてと。部外者はいなくなったから私の話を聞いてくれるかな? 」
二人きりになった途端に声色がガラリと変わる。
私、この人と何かあったのかなぁ。
心臓が強い鼓動を打ち始めた。