紗江の告白 ⑵

私はどーも苦手だ。
人生16年しか生きていないけど、こんなにもはっきりと苦手と言える人には出会っていなかった。まだ今日も含めて二回目だけど、私の直感が警戒心丸出しになっている。
「加奈、緊張しているの? 」
もう呼び捨てされている。
「緊張よりも警戒しているけどね。イキナリ部屋の中に入るし、マジに学校に来るし、貴女は一体何者? 」
知らず知らずに目つきがきつくなる。
だけど真那はキョトンとしている。
「貴女と同じ16歳の女子高生。ただ前世の記憶がっていうよりも頭の中から『声』が聞こえているだけ」
淡々と話す。
「同じならイキナリ部屋の中に不法侵入なんてマネしないわよ! 」
「怖いよ、加奈。あの夜は私は自分の病室にいたわ。あの『鏡』を通して投影をしただけ」
あの『鏡』?
「私が持っている『鏡』のチカラを借りて私と同じ古の巫女だった貴女を見つけ出して、私の中に聞こえる『声』を通して貴女に話しただけ」
投影って、未来のスマホみたい!
「でも同じって? 」
「貴女にもあるはず。試験やここぞと言える時に『声』が聞こえることが」
うーん、閃きでテストは全て満点とっていたけど……。
「閃きならあるけど……」
「まだ『声』すらはっきり認識をしていなかったのね。……まぁ、いいわ」
と、真那はスカートのポケットからキラキラ光る物を出した。