紗江の告白 ⑶

「貴女の部屋にもあるこの『鏡』……。私のは四分の1しかないけど貴女の中にある古の巫女の記憶の『声』を引き出すくらいなら出来るわ」
「な、何をするの? 」
『鏡』が青光りに光る。
「貴女はただ『鏡』を手で覆うだけでいいわ」
それだけで?
「私が変に見えるのは仕方がないわ。貴女が警戒心丸出しになるのも理解している。だけどね加奈、これから話す内容にはまず貴女の中にある『声』を引き出さないと貴女も理解出来ないから」
真那は眼鏡を外した。
「さあ」
唾を飲む音が聞こえた。
信じる? 信じない?
どっちなの、私。
「言っとくけど、まだ信じたわけじゃ無い。東……真那、貴女の言葉が本当か嘘かを確認するだけ」
ええい! と、真那の手の平にある『鏡』を覆うように手を出した。
真那がガッチリと握る。
「えっ……」
瞬きする間もなく青光りの閃光が放たれた。
同時に私の視界が真っ暗になっていった。