紗江の告白 ⑸

結局、紗江は家の近くの公園まで送ってくれた。
確かに同じ方向で中学校からずっと友達でいてくれて、なんでも話せる。だけど今日の帰りは紗江には真那とのことは何も話せなかった。っというよりも、何回も真那と何を話したか? どうして体育館で? 堂々めぐりを繰り返していた。
「今日は早めに寝なよ、加奈」
「うん。ありがとう、紗江」
中学校から4年間も一緒にいて初めて甘えていた。
紗江も回した手を放す。
「加奈って、意外にプロモーションがイイんだね。ちょっとビックリしちゃった」
「もう! いきなり何言うのさ」
クスっと笑う。
「本当はもっと一緒にいたいけど……」
「うん? 」
「い、いいや。なんでもない、なんでもない」
「なぁ〜んか怪しいなぁ〜? 」
首を傾げて聞く。
「だから、なんでもないって」
紗江がそっぽ向こうと足を伸ばした一瞬!
ドサッ……。
私の口に何か柔らかいモノが当たる。
同時に紗江の全体重が私にのしかかる。
「ゔ、ゔぐ……!」
数秒後、二人とも立ち上がる。
「なんか足を滑らしちゃって……、ごめん」
「い、いいよ」
ま、マトモに顔が見れない。
び、びっくりした。
紗江の手が私の顎を引いた。
「え」
紗江の口……唇が私の唇と重なった。