古の巫女と『鏡』⑷

目を開いたら建物の前に一人の女の子がいる。
見るからに身分が高そうな服装をしている。
「あの娘は? 」
もう一人の私が言う。
「この星に生まれた私の娘」
娘?
宇宙人と人間のハーフ⁇
「あのぉ、インチキじゃないでしょうね? 」
「嘘じゃない。私達がこの星に入る時、生まれる前の胎児に入る。一時期私達の記憶はなくなるリスクはあるが、その人間に私達の能力が出せる宿り主なら私達の記憶はある時を境に出てくる、加奈や東 真那のように。出ない場合は次の世代に遺伝として繋がる。最初の宿り主は私の能力が出せる宿り主だった。胎児は生まれ成長をして……加奈と同じぐらいの頃には私になっていた。そして、ある男性との間にあの娘が生まれた。名は卑弥」
卑弥⁇
「『卑弥呼』じゃなく? 」
「2千年の間に変えられたけど間違いなく後に邪馬台の国を支配する時の女王」
やはり卑弥呼!
「しかし卑弥には私の能力が出せる宿り主ではない普通の人間……。当時の私は邪馬台の国の一歩手前まで村を大きな集まりにするのが役目だった。その原動力は私の能力。水や火を操る神の使いの巫女として人間の文明を発達させて進歩させないとエネルギーが生まれないから」
「普通の生活ではいけないの? 」
「それでは転換する前に消える。私達…いや全てが使うエネルギーの転換には発達の際に起こる文明や歴史の歪み…簡単に言うと革命が必要。その為には戦争を起こすことも私は躊躇しない」
せ、戦争。
私は息を飲んだ。
この二人……思考が違う。
私や真那……或いは人間そのものを見下している。