古の巫女と『鏡』⑸

だけど今の私は聞きたい一心しかない。
「そこで卑弥にも巫女のチカラがあると信じさせることにした。ただ私が耳打ちする騙しではない方法を考えていた」
「そこで私が登場するワケ」
もう一人の真那が言う。
「私もその頃同じように国の一歩手前までに成長させていた。西の巫女よりもずっと東の地で。同じように子を持つが『女』じゃなく『男』だった。後に能力が出せる宿り主だったが時が早過ぎた。そして私が西の巫女に提案した」
私は自分の唾を飲む音を初めて聞いた。
「私の村が西の巫女の村に戦争を仕掛ける。そしてワザと西に敗け私の子と卑弥を結ばせると」
もう一人の私が続ける。
「その際に私と東の巫女は卑弥を絶対的支配者にする為に戦争の最中にある行為をすることにした」
「行為? 」
「交わること」
「交わる? 」
嫌な予感しかしない。
「融合。お互いに取り込むの」
つまりは合体⁇
なんだかアニメの中の話みたい。
「ストレートに言うと性交。加奈にわかりやすく言えばセックス」
私の幼稚な思考が停止した。
「融合をすると私達は意思のない物体に変化する。能力は残るけど。加奈の時代にある……例えばツタンカーメンのマスクも私達の種族の成れの果て」
「ま、マジ? 」
「あのマスクはじき『呪い』は無くなるけど。必要ないし」
「ふーん」
「余談は置いて、東の巫女とこの石殿の祭壇でただの鏡に囲まれた中でお互いの身体を絡めた。男との性交も良かったが東の巫女との性交は卑弥を産む時の絶頂の痛さと幸福感を同時に味わえる快感に似ていた」
い、いきなり刺激が。
私はまだケイケンすらないのに!