新たな持ち主? ⑵

本当は今日は学校は休みたかった。行きたくない。そんな気分だった。
だけど来てしまった。
周りはいつもと変わらないはずなのに変な感じがした。
「加奈、気をつけて」
私の中で西の巫女が囁いた。
何に気をつける?
分からなかった。
「『鏡』の仕業かも。術者がここにいる」
「まさか東さん? 」
「彼女じゃない。別の誰かが『鏡』を持っている」
意外に早く揃う? 妙な期待が高まっていたが巫女の声であっけなく失った。
「とにかく早く見つけないといけない。チカラのない術者が『鏡』を使うと大変なコトになる」
神妙な声で言った。
「大変なコトって? 」
「最悪、『鏡』に喰われる」
まさか……。
「私や東さんが普通なのは? 」
「『鏡』は使う主を選ぶ。正確には試す。普通に使わして能力が発揮出来ないと判断されたら『鏡』に喰われる」
「喰われる? 」
嫌な予感が脳裏をよぎる。
「魂を吸われるっていう表現を正しいかもしれない。ただの生きた屍になる」
「屍……」
唾を飲んだ。